環境配慮型製品

基本的な考え方

日東紡グループは、保有する技術力と製品知見を駆使し、当社製品で直接環境負荷を低減しています。加えて、お客様の製品の材料や構成要素として当社製品が使用されることで、間接的に環境負荷低減に貢献しています。今後も、広く社会の環境負荷抑制に貢献していきます。

高性能断熱材

日東紡グループのパラマウント硝子工業(株)では、住宅、ビルなどで使用されるグラスウール断熱材を製造・販売しています。断熱材は、屋外の暑さ・寒さの室内への流入を防ぎ、部屋の冷暖房効果を高めることで、省エネに貢献する材料です。
地球温暖化防止に向けた対策強化のため、2015年に「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律(建築物省エネ法)」が制定されました。それ以降、内容を拡大・追加するなどの改正が行われています。2022年の改正では、2025年までに従来の最高等級の断熱性能をすべての新設住宅に対して適合することが義務化されました。さらに、より一層高い断熱等級も新設されるなど、断熱性能向上へのニーズが増えています。同社はこのような状況に対応すべく、高性能断熱材の開発を進めています。グラスウール断熱材が本来持つ不燃性、高耐久性、そして、LCA(ライフサイクルアセスメント)における低CO2排出という特性を保ちつつ、他素材に勝る断熱性能を実現し、新設された高断熱等級にも対応していきます。高性能断熱材は、従来のグラスウール断熱材に比べ約30%の断熱性能の向上が期待できます。

高性能断熱材
FOCUS ON サプライチェーンで繋ぐ環境対応:RCSの認証を取得しました

芯地の開発から生産、販売までを扱う日東紡アドバンテックス(株)は、2021年に国際認証機関Control Union CertificationsからRCS(Recycled Claim Standard=リサイクル表示基準)の認証を取得しました。RCSは環境に配慮した繊維素材の普及・啓発を目的として定められた国際的な認証です。リサイクル原料の含有比率の基準を満たしていることに加え、原料から製品まで管理できるサプライチェーンの証明やトレーサビリティ(原料から最終製品に至るまでの工程で、リサイクル原料の追跡が可能であること)が求められます。
RCSの取得の次は、より安全性への要求が高いGRS(Global Recycled Standard)の取得を目指し、原料のサプライヤーとともに取り組みを進めています。GRSはリサイクル原料の含有比率の基準が高くなるだけでなく、環境に有害な物質の最小化や生産者の労働時間の管理、適切な作業条件の整備など、環境と社会への配慮が評価の対象となります。サプライチェーン全体で安全かつ透明性の高い製品である証明を得て、お客様に安心して使っていただける製品を提供していきます。