「Tガラス」は、複合材料に使用される汎用の「Eガラス」に比べて、シリカ(SiO2)とアルミナ(Al2O3)の成分比率を高めております。その結果、ガラス繊維のもつ機械的・熱的性能が、格段に高度化されます。
Tガラスは、炭素繊維やアラミド繊維などと同様に先端複合材料の補強材として十分な性能を持っていることで、航空、宇宙、スポーツ分野に単独または炭素繊維とのハイブリッドとして使用されます。
Tガラスの低熱膨張特性及び高引張り弾性を利用して、高性能電子材料として使用されています。
(単位:wt%)
組成 | Tガラス | Eガラス |
---|---|---|
SiO2 | 64~66 | 52~56 |
Al2O3 | 24~26 | 12~16 |
CaO | - | 20~25 |
MgO | 9~11 | |
R2O | - | 0~0.8 |
B2O3 | - | 5~10 |
特性 | Tガラス | Eガラス |
---|---|---|
密度(g/cm3) ※1 | 2.5 | 2.6 |
引張り強度(GPa) ※2 | 4.8 | 3.2 |
引張り弾性率(GPa) | 86 | 75 |
最大伸び率(%) | 6.16 | 4.8 |
熱膨張係数 (×10-6/℃) ※1 |
2.8 | 5.6 |
軟化点(℃) ※1 | >1000 | 844 |