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代表執行役社長 多田 弘行

株主・投資家の皆様へ

日東紡グループは、2023年の創立100周年を経て、次の100年に向けて新たなチャレンジの年に入りました。

 2023年度を最終年度とする3年間の中期経営計画は、長期ビジョンの2030年にありたい姿『Big VISION 2030』の第1フェーズと位置づけ、4つの重点施策に沿って遂行してまいりました。成長分野には積極的な投資を実施する一方、経営基盤の強化のため、事業ポートフォリオの最適化や不採算事業の見直しなどを着実に進めてまいりました。環境課題への取り組みとして、カーボンニュートラルの達成といった長期目標を設定し、具体的な活動を展開しています。また、研究開発力の強化、人財育成施策の実施や、カスタマーソリューション力の強化など、ソフト面での改革も進めてまいりました。

 引き続き日東紡グループの独自商品である、高速大容量のデータ処理に適したスペシャルガラス、人々の健康維持・増進に欠かせない体外診断薬等の高付加価値品で更なる事業の成長を創出していくとともに、全ての事業において「グローバル・ニッチNo.1」という目標に向けた顧客価値創造への取り組みを強化してまいります。また、持続可能な社会の実現に向け、製造過程におけるCO₂削減はもちろんのこと、グラスウール断熱材のように製品提供を通じた環境課題解決への取り組みにも、より一層、注力してまいります。これらの取り組みの基盤となるグループ従業員には、人財育成と働き方改革を進め、モチベーティブかつクリエイティブな環境を形成していく所存です。

 当社を取り巻く事業環境は変化のスピードがますます速まっています。この変化に機動的に対応できるよう、マーケット起点の事業本部制に、組織体制を再編しました。各事業本部に商品開発、製造、販売の権限を委譲することで、複雑に変化するお客様のニーズに向き合った、スピード経営を実践してまいります。今後とも、株主・投資家の皆様からのご理解・ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2024年4月

代表執行役社長多田 弘行