機電系学生向け採用サイト
RECRUITING INFORMATION
国内で、そして海外で、
グラスファイバーの未来を担う。
関根 大介Daisuke Sekine
グラスファイバー事業部門
電気制御技術課
2008年入社 工学研究科修了
入社動機
学生時代に学んだ技術を活かす仕事は、生産技術だということは漠然と理解していました。私の周囲にいる学生の多くは、まずは重工業や自動車等の業種から志望企業を探していましたが、私はむしろ、多くの機電系学生が最初にイメージしない業種とは何だろうと考えました。こうした業種のほうが任される仕事の領域が広く、与えられたテーマを粛々とこなすのではなく、能動的に仕事に取り組めるのではないかというのが、私の仮説でした。この視点で企業選びを行う中で出会ったのが、素材メーカーである日東紡です。今までに経験した業務を振り返ると、私の仮説に間違いはなかったと感じます。
現在の仕事
入社以来、溶融炉に関する一通りの技術分野を担当しました。現在は主に溶融炉を安定稼働させるための制御システムの設計・施工管理を担当しています。高品質のグラスファイバーを作るためには、溶融炉内の環境や条件を厳しく管理する必要があります。制御システムは、その環境を維持管理するために必要な温度、圧力等の測定器、そのデータを収集し制御するコンピュータ、コンピュータから指令を受けて動くバルブやコンベアなどの制御機器から構成されています。しかし高温の溶融炉内は計測不可能な要素も多く、数少ないヒントを基にいかに正しく制御していくかが技術者の腕の見せ所となります。
スゴイの紹介
溶融炉は、日東紡内でも歴史ある伝統的な技術領域です。一方で、溶融炉内の状況など未解明な点があり、技術者として取り組む課題が無数にあることが大きな魅力です。例えば1%の省エネルギー化が実現できれば、大きな利益につながるのです。
やりがい
溶融炉は10年程度の稼働を経て作り直されます。このことを「冷修」と呼びます。これは設計開始から工事完了までに、約2年の時を要す重要なプロジェクトです。そして溶融炉に携わる者にとって「冷修」は、技術者魂を揺さぶる仕事のひとつでもあります。私は入社6年目に、この業務を担当することができました。「冷修」は単なる設備更新ではなく、その時点での最新技術を結集した「最先端溶融炉」にしなければ意味がありません。設計から施工管理まで携わる中で、日東紡、そして自分自身の積み重ねてきたノウハウを詰め込んだ設備が、設置後10年程度の間休みなく稼働を続けること、またそこから生み出される製品が社会に貢献していくことを思うと、非常に大きなやりがいを感じました。
社員や職場の雰囲気
私が所属している電気制御技術課のメンバーは11人。そのうち8人が20代~30代で、日東紡の中でも若手が多い職場となっています。若いメンバーに仕事を教えたり、アドバイスをしたりする機会も頻繁にあり、チーム内でのコミュニケーションはとても活発だと実感しています。工場の現場でも、若手とペアで取り組み、指導しながら業務を行うことも多いです。そうした環境の中、私が担っている役割は、これまで実践してきた溶融炉の設計業務および現場工事の管理業務について、後輩たちの見本となることだと考えています。指導やアドバイスを通して、培った技術や知見をしっかりと伝えていきたいと思っています。
将来の目標
より効率的で環境にやさしいものづくりに貢献したいという想いを持っています。その想いを実現するため、設備や制御システムの設計、施工に関する技術をさらに高めながら、それらの技術に対する理解をより深めていくことが今後の目標です。この目標の実現に向けて現在の私に必要なことは、新しい測定技術や機械学習などのAI技術を習得すること。現場での設備状況の調査や分析業務を通して、またWEBによるeラーニングでの学習を通して、新たな知見を習得するための行動や学びを続けています。
休日の過ごし方
休日は家族と過ごすことがほとんどで、公園や家の中で子供と遊ぶことが多いです。時には家族で近くの山へ出かけることも。いろんな葉っぱを拾いながら景色を楽しみつつ、ちょっとした冒険気分を子供と一緒に味わっています。