工業基材市場​砥石・アルミ濾過用クロス

グラスファイバーの強靭性や耐熱性を利用して、砥石の強度を高めたり濾過フィルターとして使用されています。

砥石用クロス

鉄鋼・造船・建築などの業界で幅広く利用されているレジノイド砥石(オフセット、切断砥石など)の補強材として、繊維径が太く、織組織を粗めにしたガラスクロスです。
砥石の回転破壊強度や衝撃強度を高める、安全砥石に不可欠の材料です。
砥石の種類・大きさ・厚さなどによって、各種クロスが選択可能となっています。

レジノイド砥石とは?

  1. ガラスクロスを液状フェノール樹脂に含浸させプリプレグにします。
  2. ガラスクロス/フェノールプリプレグを所定の円盤状の寸法に打抜き、成形材料にします。
  3. 円盤状に打抜いた成形材料と砥粒を共に砥石の形状に成形します。
  4. これを炉内で硬化させたものがレジノイド砥石となります。

アルミ濾過用クロス

グラスファイバーの耐熱性を利用して、溶融アルミニウムの不純物を除去する濾過フィルターとして使用されています。
除去する不純物の大きさにより、織密度や目の粗さが異なる各種クロスから選択が可能となっています。
アルミ濾過用には、目止めを施したWA平織クロスやWGクロス、または、原反のままで使用が可能な摸紗織クロスがございます。

規格(標準)

製品記号 組織 厚さ
mm

mm
質量
g/m2
密度
(本/25mm)
引張強さ
(N/25mm)
長さ
m
タテ ヨコ タテ ヨコ
WG 240
115
0.29 1150 235 11 11 >870 >870 120
WA 350
100
0.37 1000 341 20 20 >1310 >1310 120
WA 370
100
0.34 1000 319 14 14 >1200 >1200 100
WA 580
100
摸紗 0.42 1000 454 31 24 >1830 >1550 60

※この数値は未処理クロスの標準値です。目止めをしますと多少厚くなります。