國井翔 グラスファイバー事業部門 福島工場 設備統括部 環境課 2013年入社 理学研究科修了 人と地球環境に貢献する企業としての責任を果たす

広範な知識が必要となる奥深い仕事

環境への配慮を最優先に

私の所属する福島工場 設備統括部環境課は、グラスファイバーの製造工程で発生する排ガス・排水を浄化処理して環境基準に適応させる業務を行っています。世界的な環境負荷低減の流れの中、工場から排出される物質について非常に厳しい法規制がかけられており、排ガス・排水について高度な処理を行ったうえで周辺環境への影響を低減させることが要求されています。例えば排ガスについては、グラスファイバー製造工程で発生する副産物を除去し、排出されるのは水蒸気のみといったレベルにまで浄化します。

刻々と変動する状況への対応

私が担当する仕事の難しさは、刻々と変動する状況に合わせ、排ガス・排水などの処理を行わなければならないところです。ピーク時と通常時では生産量が全く異なり、排ガス・排水の量も大きく変化します。処理装置の能力は限られているため、生産量の変動対応には工夫が必要です。処理装置がオーバーフローしないよう、各処理工程の能力を調整し、予備プロセスでの処理を増やすなどして、装置全体の処理能力をコントロールしていきます。気温の変動によっても処理能力が大きく変化します。排水処理では、微生物による有機物分解を行っていますが、気温の下がる冬の間は、微生物の活性が低下するので細心の注意が必要となります。こうした変動を見込んだうえで常に処理設備のパフォーマンスが最大となるよう、省エネルギーも踏まえながら、運転管理を行うのが私の仕事です。

機械、電気、化学、物理、生物・・・理系としての総合力が試される

排ガス・排水の処理は化学反応、物理現象、微生物関与など様々な方法を用いて行われますので、これらの原理現象を理解することが前提となります。また、処理設備に対しては機械、電気の知識が不可欠となってきますし、変動への対応という点では制御について知見も必要となります。さらには法規制や環境マネジメントの国際基準ISO14001への対応など、環境課の一員としてマスターしておくべき事は非常に多岐にわたっています。大学時代に身につけた論理的に考える習慣や現実の事象から背後にある問題を抽出する思考法などは役だっていますが、それにしても学ぶことの多い日々です。大変ではありますが、こうした状況こそ私の望むところ。学べる環境に大いに満足し、日々の成長を実感しています。今後は環境関連業務に留まらず、製造や品質管理、生産管理等、工場の様々な領域で経験を積み、グラスファイバーに代わって当社のビジネスの柱となるような新しい素材の研究・開発にチャレンジできればと考えています。