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株主・投資家の皆さまへ 次の100年を見据えた持続的な成長に向け 変革と創造への挑戦を続けてまいります。

 日東紡グループは、創立100周年を迎え次の100年へのスタートとなる2023年4月1日までを視野に入れた「長期ビジョン101」と、2017年度から2020年度までの4年を期間とした「中期経営計画《Go for Next 100》」を策定いたしました。

 前中期経営計画では、2008年のリーマンショックやその後の東日本大震災などの影響で弱体化した収益基盤の立て直しに主眼を置き、経常利益60億円を安定的に確保できる体質づくりを目指しました。事業の選択と集中、資産圧縮・資金効率化、ガバナンスの強化などを積極的に進めた結果、2016年度の連結経常利益は114億円となり目標の60億円を大幅に超え、また2013年度に251億円だったネット有利子負債を2016年度に91億円まで圧縮するなど、収益性および財務安定性の両面で大きな成果を上げることができました。ガバナンスの強化においても2014年6月に指名委員会等設置会社へ移行し、さらに2015年6月には取締役8名のうち4名を社外取締役とし、より透明性が高くまた機動性に優れたガバナンス体制を構築いたしました。

 「長期ビジョン101」では、2023年度までに具現化したいグループ全体の企業像および、「繊維」「グラスファイバー」「ライフサイエンス」の3つの中核事業の目指すべき姿を明示するとともに、売上高を2016年度の833億円から1,500億円に拡大するチャレンジングな目標を掲げました。2001年以降の当社グループの売上高を見ると、1,400億円台半ばという実績がありますが、それを上回る成果を収めて創立100年を迎えたい想いがあります。これは、当社グループ最大の強みである高付加価値グラスファイバー分野において世界で確固たる事業基盤を築くこと、体外診断薬などのメディカル分野で成長が期待されるライフサイエンス事業を当社第二の柱となる事業規模に成長させること、そして2016年度実績で31%に留まっている海外売上高をさらに成長させることで、十分達成可能な目標だと考えています。上記目標の実現を支えるべく、事業運営の基本方針として、「社内外に風通しの良い組織づくり」、「研究・技術開発の強化」、「コーポレート・ガバナンスの不断の強化」に取り組んでまいります。

取締役 代表執行役社長 辻 裕一

 中期経営計画2017-2020《Go for Next 100》は、「長期ビジョン101」の実現に向けた第1ステージと位置づけ、「変革と創造への挑戦」をテーマに掲げました。これまでの安定的な収益基盤づくりから、将来の成長に向けた攻めの姿勢に転じます。持続的企業価値の創造のため、「人材」「研究開発」「設備」に対して積極的に投資したいと考えております。
 また近年の社会全体や経済市場の動きを見渡すと、地球環境問題への対応強化や、ITを活用したスマート化、ヘルスケアへの注目が顕著に高まっています。日東紡グループは、これらのニーズに対する有望な技術・製品を幅広く揃えています。グラスファイバー事業においては、多様な素材を提供することにより、情報通信社会のさらなる進展、自動車や航空機の軽量化・省エネ化および住宅の高断熱化に貢献します。ライフサイエンス事業においては、体外診断薬等を提供することにより、予防医療や個別化医療につながるものとしての国内外ニーズに応えます。繊維事業についても、保温機能や消臭機能などを備えた高機能素材を提供することにより、社会のニーズに応えます。当社グループは多様化するお客さまのニーズのさらに一歩先を行く商品を提供し続けるべく「変革と創造への挑戦」を行ってまいります。

 2006年に制定した「日東紡宣言」で全社員の行動指針を示していますが、私たちは、すべてのステークホルダーの方々から「日東紡でよかった」と思われる企業グループを目指しています。社員が誇りをもち活き活きと働ける組織風土を醸成し、繊維事業、クラスファイバー事業、ライフサイエンス事業の独自技術が生み出す商品群をつねに提供し続けることにより、社会の発展に貢献しながら持続的成長を図りたいと考えています。

 株主・投資家の皆様におかれましては、創立100周年、さらにその先の未来を見据え活動を続ける日東紡グループのこれからにご期待ください。

2017年8月

取締役 代表執行役社長辻 裕一